読書

こんばんは、

 

ゆうすけです!

 

 

先日、たまたま書店で手に取った本、

 

村上陽一郎氏の『死ねない時代の哲学』。

 

なにやら惹かれて購入しました。

 

 

医療が発達したおかげで、

 

自分の死期をある部分まで選択できるようになり、

 

その問題点も含め、

 

これまでとは異なった死の捉え方が必要になっているという内容です。

 

医療や死生観の歴史を概観しつつ、

 

現代の積極的安楽死や尊厳死、終末期医療にまつわる議論が、

 

患者本人、その家族や周囲の人々、医療者、立法者といった様々な立場から、

 

さらに肉体面、心理面、思想面、ひいては経済面といった様々な視点から、

 

仔細に例示されています。

 

著者の意見は基本的に抑えられているので、

 

客観的な論調が貫かれていて、

 

挙げられた多くの情報から

 

読者自身が死について熟考することを促されます。

 

 

その中で、ヨガにも通底する、

 

健康の定義についての記述が出てきます。

 

長いため少し省いた形ですが、WHOが提唱するそれは

 

「肉体的にも、精神的にも、社会的にも、スピリチュアルにも満たされていること」

 

というものです。

 

このスピリチュアルというのは、「魂、霊的な」というニュアンスで、

 

個人の信念体系・存在基盤・自己肯定に関わる次元です。

 

肉体的に生き延びることは可能でも、自死を選択するケースとは、

 

このスピリチュアルな面も含めて考えないと

 

理解に近づくことはできないのだと述べられています。

 

 

医療の恩恵を受け、少し遠くなった死までの時間に、

 

いかに死ぬかを考えることは、

 

いかに生きるかを考えるのと表裏一体だと、

 

著者は示唆しています。

 

コロナウイルスが蔓延する異常事態ですが、

 

「縁起でもない」と蓋をするのでなく、

 

この折に死について今一度考えてみることは、

 

この状況をいかに生き抜くかに寄与するのではないかと思います(^^)

 

 

毎週火曜日、21:0022:20

 

小杉スタジオ

 

「ハタヨガ&ベーシックセラピー」

 

心身そしてスピリチュアリティを鍛えていきましょう!!