[8/12]第6回 オージャス映画上映会  ~サタデーナイトは映画で乾杯!~

開催日 8/12(土)開場:武蔵小杉スタジオ

開演19時(10分前にお越しください)

入場無料! 食べ物飲み物持込OK! 会員様以外もOK!(お友達もご一緒に)

毎月開催しております。映画上映会今回のテーマは

戦争について考える1本

さてその作品は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博士の異常な愛情

または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

というとんでもなく長いタイトルの作品です。

作品データ

監督 スタンリー・キューブリック
脚本 スタンリー・キューブリック/ピーター・ジョージ/テリー・サザーン
原作 ピーター・ジョージ『破滅への二時間』
製作 スタンリー・キューブリック/ヴィクター・リンドン
出演者 ピーター・セラーズ/ジョージ・C・スコット他
音楽 ローリー・ジョンソン
撮影 ギルバート・テイラー
編集 アンソニー・ハーヴェイ
配給 コロンビア映画
公開 1964年
上映時間 93分
イギリス・アメリカ合作

1人3役のピーター・セラーズは必見!

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこれもピーター・セラーズ

 

 

 

 

 

 

 

 

これもピーター!

 

 

 

 

 

 

 

 

さて第6回目を迎える今回。

まるで住んでる?位に映画館に入り浸ってたあの頃、この時期と言えば名画座で戦争映画の特集が1ヶ月に渡って日替わりで特集やってたり、オールナイトで4本連続で観たりした。

だからこの時期位、年に一回僅か2時間でいいから戦争について真剣に考えてみるはどうでしょう?という事でテーマを決めたんですが、いざどれにしようか、と作品選びに物凄く苦労しました。

戦争モノと言っても、第一次・第二次大戦だったり、朝鮮戦争だったり、ベトナム戦争だったり、宗教戦争だったり、レジスタンスの視点でのものだったり、内戦がテーマだったり、スパイの話しだったり様々で、そして更にはそれがアクションなのか、ヒューマンなのか戦争を背景にした恋愛(例えば風と共に去りぬ)なのか、、、
もう選ぶのが大変で、だけどやっぱり日本でこの時期なんだから、当然大東亜戦争についての日本映画にするべきか?でも日本映画本続くな、とか悩みに悩んだ挙句。

遅かれ早かれ、キューブリック作品(時計じかけ、2001年、等々)は避けられないし、戦争がいかにして権力者のエゴイズムにより、大儀の名の下に独善的視野から、人間の尊い命が粗末に扱われるか、しかしその権力に抗おうとせず、共犯関係として後押ししていく恐怖に支配されたか弱き大衆。冷戦時代のキューバ危機を背景に、人間の愚かさをブラックユーモアたっぷりの視点で描いた正に傑作!勿論現実にはそんな結果に至って無くても、権力者がヒロイズムに浸り感傷的に自らの運命に陶酔するのは歴史を見れば明らか!天才ピーター・セラーズの1人三役も見所。

戦争について考え、そして戦争を笑い飛ばせ!そして戦争の意味を最小化して消し去り平和を目指そう。

 

これを観ずに死ねるか!!!

古澤徹

追伸

この【博士の異常な愛情】と全く同じ原作(厳密に言えば違うが、理由はこちらを参照)で、
あらすじも設定も同じなんだけど、シドニー・ルメット監督、ヘンリー・フォンダ主演の
【未知への飛行/フェイル・セイフ】という作品。製作年も同じ1964年!
だけど、社会派の名作を数多く残した監督だけあり、硬派で全く個性の異なるスタイルの演出だけど
リアリズムに徹し硬派なこちらも隠れた名作だと思います。
その意味では、この作品とどちらにするか、最後まで悩みましたが、【博士の異常な愛情】は
観てから20年近く経つので、改めて今の年齢になってどう感じるかを確認したく選びました。
だから是非、セットで出来れば2本同時に見て欲しい。

しかしキューブリック顔、こわ!

[7/29]第5回 オージャス映画上映会  ~サタデーナイトは映画で乾杯!~

毎月開催しております。映画上映会今回の上映作品は???

 

監督:市川崑

出演:船越英二・岸恵子 ・山本富士子・宮城まり子・中村玉緒・岸田今日子
1961年製作 上映時間 103分
開催日 7/29(土)
開場 武蔵小杉スタジオ
開演 19時(10分前位にお越しください)
入場無料!
食べ物飲み物持込OK!
会員様以外もOK(お友達もご一緒に)

 

 

そろそろ、日本映画を、、、と思っていた今日この頃。梅雨真っ只中の福岡の鄙びたカキ氷屋で、息子と二人ミルクセーキを頬張り、頭がキンキン状態の僕は、お店のテレビに映し出された松井一代に釘付けで痛みはどこかへ飛んで行き、そうだ今月はこれしかない!と確信しました。松井一代の一世一代の大芝居に対抗するなら、船越英一郎では役者が弱すぎる。ここは昭和の大俳優である父船越英二の作品を知って、改めてこの話題を省みては?と今回の作品を選びました。
船越英二の軽妙洒脱で飄々とした佇まいは、同世代の俳優の追随を許さない存在で、その個性はイタリアの名優マストロヤンニと非常に重なります。スクリーンの中の船越英二は、いつも問題が起きれば逃げ出してばかりの優柔不断な男です。そんな大儀や正義感等とは無縁な、ちょっと卑怯だけど2枚目で弱い男を、いつも女達は許してしまいます。土下座しながら舌を出しているような茶目っ気があるんです。この時代の監督は、男性の歪んだヒロイズムの暴走により突き進んだ、先の戦争を批判する一種の反骨精神として、人間の弱さや狡さを描いたのではないかと僕は考えます。
さて今回紹介する『黒い十人の女』はそんな船越英二の集大成的作品です(当時を代表する十人の女優達がサイコーに可愛くて、お洒落)監督は芸術作品から、大衆作品まで名作を数多く残した日本映画最強のモダニスト市川崑!二人のコンビは黒澤・三船に負けないよ。是非十一人目の女を探しにお越しください。これを観ずに死ねるか!!!

古澤徹