【10/27】第19回OJAS映画上映会 今月の作品は『コミック雑誌なんかいらない!』

追悼!樹木希林。偉大な俳優の死を偲びながら、今こそ内田裕也とは何者か知ってみては?

『コミック雑誌なんかいらない!No More Comic Magazines!』

1986年 日本映画 上映時間124分
監督: 滝田洋二郎 脚本 : 内田裕也/高木功
出演: 内田裕也/渡辺えり子/麻生祐未/原田芳雄/小松方正/殿山泰司/常田富士男/ビートたけし/スティービー原田/郷ひろみ/片岡鶴太郎/桑名正博/安岡力也/片桐はいり音楽 大野克夫撮影 志賀葉一
(現在入手可能なDVDは8分短い。今回その重要な8分間が収められた廃盤になってる貴重なノーカット版で、しかも今は殆ど見かけないVHSを入手してお待ちしております。)

10/27(土)開演19:00 入場無料!(5分前にはご来場ください)

開場:ヨガオージャス武蔵小杉スタジオ

食べ物飲み物持込OK! 会員様以外もOK!
お友達やご家族もご一緒に楽しみましょう!!!
オージャス初めての方もお申込み可能です。

今回僕は作品を決める際に希林さん追悼で行くしかないでしょう。と言う思いで今まで観てきた作品を色々思い浮かべながら、このタイミングで大林宣彦作品かな~とか、でもやっぱり皆の希林さんイメージって言うと2000年以降の作品になっちゃうから、ちょっとオージャスセレクトだと若すぎるしな・・・とか悩みに悩んだ挙句、何故か内田裕也主演の作品にしようってことになりました!(スミマセン)

樹木希林さんの好感度と反比例するように、女性の皆さまにとって内田裕也の好感度は低いと思います(笑)
そりゃどう考えても女性の好感度を得られるような人生を送ってません。大麻を決めたり、音楽事務所に日本刀持って殴り込み行ったり、勿論女性がらみのトラブルは挙げたらきりがなく、そんな内田裕也には嫌悪感しかない!と仰るそこのあなた!!正解です。

もはや平成も終わりの年だと言うのに、昭和的負の遺産として、しぶとく生き残ってる破天荒ジジイの代表ですが、希林さんが娘、也哉子に語った

「だってお父さんにはひとかけら、純なものがあるから」

の言葉に象徴されるように、彼の残した作品や活動をちゃんと見ればやはり納得してしまうし、昭和の男どもが憧れずにはいられない。そんな魅力に溢れてます。

坂本龍馬的と言うか、ヒット曲なんて1曲もないし、記録に残らないけど、記憶にだけは誰よりも残ってる。多くの人が「あの人のどこが凄いの?」と言う印象でしょうが、もし裕也が居なかったら、ジュリーだって永ちゃんだって居なかったし、日本の産業としてのロックは10年遅れてただろう。と言っても過言でなない?

兎に角、山師のように実体のないショービジネスの世界で、人並み外れた情熱と生まれ持った胡散臭さを武器に、誰かと誰かを繋げて、それは音楽だけに留まらず、その時代を彩るカルチャー全般に関わって、そんな捉えどころのなさもある意味ロックの真実とでも言うか、どんな形であれ約半世紀表舞台でしぶとく活躍してるんだから凄い。

という事で、今回紹介する作品ですが、僕がはじめて観たのは小学生の時、しかも家のテレビで母親と一緒!衝撃的だったことを強く記憶してます。

ピンク映画で活躍してた滝田洋二郎監督の初メジャー作品(後に「おくりびと」で海外の映画賞を数多く受賞する)裕也はこの映画を企画して脚本も書き、そして当時まだまだ無名の滝田洋二郎監督を抜擢したのも裕也(シェケナベイベー!)この作品も海外で上映され高い評価を得ました。

モキュメンタリーの中にところどころ真実を織り交ぜ、エキサイティングでタブーにどんどん突進していく。こんなにアナーキーな作品だけど、豪華なキャストが次々と色んな形で登場し、ラストを飾るビートたけしの演技は観るものを圧巻するのは間違いなし。

それもやはり内田裕也の力であることは間違いない。

こんなスタイルの映画はハッキリ言って世界にもないし、異色ではあるが紛れもなく歴史に残る不朽の名作であることは間違いない!(ところどころに散りばめられるファンタジーの要素も重要なメタファーである)

戦後からの復興し激動の高度経済成長を経てバブルを生み出した。そんな日本人の精神的構造を理解するうえでも重要な作品であることは間違いない。さあ今こそ内田裕也知るタイミングだぜ。

これを観ずに死ねるか!

以下は
【あらすじ】※ネタバレ注意!



しょっぱなから桃井かおりが本人役で登場!

【突撃取材のはじまり】

内田裕也扮する木滑はTVレポーターである。その日も女優の恋愛報道の突撃レポートをするため成田空港で待ち構えていた。女優の名は桃井かおり(ずばり本人役で登場)
桃井かおりはだんまりを決め込み一言も話さない。その様子をワイドショーは放送してる。東亜テレビのズームアップTODAYの木滑突撃レポートは話題を呼んでいた。番組のキャスターは小松方正、番組プロデューサーは原田芳雄だ。

夜の六本木、木滑がスナックに入店して酒を飲んでいると、これまた本人役の安岡力也と桑名正博に絡まれる。大手事務所に所属しないロックミュージシャンは不祥事を起こした時だけ取り上げ糾弾するので、蛇蝎のように嫌われている(内田本人が思っていたことを二人を通じて木滑が文句を言われるところがなんとも皮肉が効いているが)そして二人に店を追い出されました。



正に裕也軍団勢ぞろい!このシーンはなんともシュール

夜の野球場でマウンドに立つ木滑。玉を投げる姿を見ている少女。

翌朝電話で起こされると、相手は金の先物取引のセールス電話だった。目が覚めてベッドから起き出し、冷蔵庫からグレープフルーツジュースを出して、食卓の上に出ているパンとジャムを持って、6台あるテレビを全部つけ、パンを食べながらリモコンを使い、各局の音声を順番に上げていく。妻(渡辺えり子)が、桃屋のめんつゆの生コマーシャルに出演している。

木滑が家を出ると、マンションの前で隣の老人(殿山泰司)が独りでゲートボールの練習をしている。

そして再び成田空港。今日はロス疑惑でお茶の間を賑わしてる三浦和義だ。到着ロビーでは既にマスコミがごった返しているが、混乱の中三浦は何も話さずに車に乗った。マスコミが取り囲む三浦の店のドアにはクローズドの札が下がっている。しかしマイクを手に直撃取材で押し入る木滑。いきなり三浦にマイクを突き付け、インタビューしようとするが拒否される。三浦の方が圧倒的に滑舌がよく、話す内容も理路整然としていた。

プロデューサーの挑発に乗って木滑の取材は度を増していく。

石原真理子の自宅のインターホンを押し、安全地帯の玉置浩二との関係の真偽について直撃取材する木滑。勿論答えが返る訳はなくムースを顔にかけられて追い出される。

次の現場は、島大輔のマンション。若い女と一緒にマンションから出てくる。木滑たちは宅配便からが飛び出していく。島大輔は女性を庇い木滑を殴る。

場面は変わってサングラスを掛け、レポーターの若い女(小田かおる)と車に乗っている木滑。女は呟く「綺麗な奥さんがいるし、遊びでもいい」そしてラブホテルで関係する2人。ポケベルが鳴る。

帰宅すると妻が寝ている。ベッドに入ると妻がくっ付いてくるが、背を向ける木滑。

自宅の留守番電話には木滑に対する文句が延々と録音されていた。



日本中がロス疑惑で沸いてる中、三浦氏が本人役で出演。映画と現実化か交錯する瞬間。

【更に加熱する突撃取材】

プロデューサーから、木滑の直撃取材が評判が良いので、神戸の一和会と分裂した山口組本部のレポートに行ってくれと頼まれる。入り口にいる組員たちに怒鳴られ引き下がるが、今度は抗争中のもう一方の一和会事務所に向かいインタビューする。しかしここでも組員たちに怒鳴られ、及び腰のカメラマンにビビらず逃げないでちゃんと映せと言う木滑。山口組幹部の小学生の息子にもインタビューをする。関西の小学生は大人顔負けに世間慣れしていた。

そのころ隣の老人の部屋に金城商事の中年女(橘雪子)が、金のセールスで上がり込んでいた。女は豊満な体で色仕掛けで迫り金を買う契約を取り付けるのでした。



出ました殿山泰司!この人なくして日本映画は語れない。出演数は膨大。
ジャズとミステリーを愛し、全国の女性に体当たりし、その研究の集大成として『日本女地図』を記した。
正妻と愛人との奇妙な関係は有名。

そして今日も木滑の留守番電話には、いつものように芸能人のファンや取材先からの罵詈雑言で溢れていたが、その中に、映画を見ませんかというメッセージが残っている。
それは情報屋(蛍雪次朗)からだった、指示通りドライビングシアターに木滑が車を入れると、隣に車が停まる。マッチと明菜、そしてさんまのマンションに研ナオコ。阪神の岡田とカルーセル麻紀、更にはジュリーの宿泊先で松本カオリが待っていたという話に食いつきかけたが、松本カオリはダンプ松本の本名だと聞いて車を出す木滑。

局のトイレで座って居る木滑。局員たちは彼の番組の視聴率が落ちてきたと噂話をしている。

そして次の現場は夕焼けニャンニャンの収録スタジオ。放送終了後メンバーにインタビューする木滑。

そしてある日、番組のプロデューサーの原田に呼ばれ、売春していた女子高生が歌舞伎町の連れ込みホテルで殺害された事件が起きた。彼女の告別式に突撃に行けと命じられる。
木滑は焼香を済ました後、母親に売春の話を切り出すが、周囲から不謹慎だと言われ追い出される。とにかくなんでも取材する木滑。

再び夜の球場。少女はバッターボックスでバットを振る。

【転がり落ちていく石のように】

その日結婚を控えた松田聖子の自宅には多くのマスコミたちが待ち構えていた。もちろん木滑の姿もある。コメントは取れなかったが、帰宅後「お嫁サンバ」を口ずさむ聖子の歌声の録音に成功する。諦めず待ち続ける木滑。すると雨の中、門前にクリーニング屋がやって来た。金を出すので変わってくれと迫るが、そのクリーング屋は、既にフォーカスの記者が金を出して変わってもらった姿だった。次に木滑は自宅前の電柱に電話局員を装って登っている。ところにパトカーがやって来る。家の敷地内から各社が逃げ出すが木滑は逮捕されてしまう
。プロデューサーは警察署に呼ばれ厳重注意を受るが、刑事からチェッカースのサインが欲しいと強請られるのだった。

そして神田正輝・松田聖子の世紀の結婚式の会場。突撃する木滑は石原プロの人間に包囲され放りだされてしまう。いよいよキナメリは芸能界で嫌われ者になり、CMタレントの妻に愚痴をこぼされます。

仕事がやり辛くなった木滑にプロデューサーは、しばらくの間23時台の番組の体験レポーターをやってくれないかと切り出す。新宿歌舞伎町の風俗街の体験レポートだ。ノーパン喫茶、店のママも客も全員見事な刺青姿のスナック「モンモン」、ピンク映画の撮影現場など、歌舞伎町の夜を突撃する。

そして妻と別居することになった木滑。

木滑は隣の老人の北海道の息子が送ってくれたと言うメロンを二人で食べていた。老人は金の話をし始め、金に2000万投資したという。

今夜はホストクラブでの体験レポートだ。ホストたち(片岡鶴太郎、久保新二、港雄一)らの話を聞いている木滑。その店のNo.1のジョージ(郷ひろみ)を目当てに来ている和装の女(片桐はいり)。
そして木滑は出張ホストとして中年の女と喫茶店で待ち合せる。現れた女とラブホテルへ。女は夫に内緒で金の先物取引を契約した結果、換金できない証書しかなくなったと言いいました。
その話の内容は隣の老人と一緒でした。



実は郷ひろみ。役者として素晴らしい作品に沢山出てるんです。
今じゃそんなイメージはないですが、それゆえ新鮮です。

金の先物取引をやっている金城商事が気になり調べ始める木滑。そして疑惑は広がり、金城商事の取材をしたいと企画を持ち込みますが、どのお偉方も無関心で企画を受けてくれる番組はありません。木滑は独自に会社説明会に行ったり、被害者の老人たちのコメントを丹念に集めます。
そしてテレビのニュースで関係を持ったかおりという女性がガス爆発自殺したと聞きます。その理由は金の先物取引で解約が出来なかった事が原因でした。隣の老人を尋ねますが応答はありませんでした。

今日はフィリピーナのジャパゆきたちを取材に行来ます。インタビューをしていると、やくざがやって来て暴行を受けこう言われます。「俺たちには生活があるんだ。芸能人のケツでも追っかけてろ」フィリピーナの女たちから助けてくれと言われても、何も出来ず無力な木滑。次に御巣鷹山のジャンボ機の墜落事故の現場に行く。

木滑は酒に溺れ徐々に壊れ始めます。

その頃テレビではようやく金城商事に関わるトラブルの放送をしていました。事件の渦中の人物で行方不明の永田会長の居場所をつかんだ東亜テレビは、木滑を潜伏先に向かわせるのでした。



やっぱり原田芳雄は凄かった。たった一言。それだけ

【衝撃の結末】

木滑が永田会長のマンションに着くと、既に多くの報道陣が集まってました。そこに凶器を手にした自称右翼の二人組の男(ビートたけし、スティービー原田)がやって来ました。木滑が彼等に取材すると、6人から頼まれて永田を殺しに来たと話します。そして窓を破壊し二人は永田が潜伏する部屋へ乗り込んでいきました。



この作品での演技でのビートたけしは圧巻。この印象が全てを持っていくほど
やっぱりビートたけしは偉大なんだと実感せずにいられないシーン。

中では殺人が行われてようとしていますが、誰一人もそれを止めようとせずカメラを回し続けます。木滑はそれを止めようと部屋へ入りますが、自分も刺されてしまいます。
犯行が終わり二人は堂々と帰っていきます。
それを追いかけていくマスコミ。
倒れたままだった木滑が腹を押さえて、ドアから出て来ます。
するとマスコミたちは戻ってきて、今度は木滑を取り囲みます。彼らは刺されているのに心配もせず、救急車も呼ばずに、ただコメントを求めるんです。

無言を続けた木滑は、一言「I Can’t Speak Fuckin’ Japanese.」

そして夜の野球場のマウンドに立つ木滑。ズボンの股間からマイクを取り出し投げるのでした。



僕はいまだに麻生祐未が一番好き!いらんわそんな情報!!でもこの作品の時はサイコーです

合わせて観てほしい内田裕也三部作

映画監督でもない内田裕也に三部作とは変な言い方であるが、内田がこんな映画を作りたい!という思いで企画し監督を選びそして作品を完成させていく。
この作業は楽器のできないボーカリストが、楽器の出来る人間を集めて自分の表現したロックンロールを作り上げていく作業と全く同じ行為なのだ!
いづれも日本映画史を語る上で重要な作品であることは間違いない

水のないプール

監督:若松孝二 脚本:内田栄一 製作:若松孝二/浅岡弘行/清水一夫

出演者:内田裕也/中村れい子/浅岡朱美/MIE/藤田弓子/殿山泰司/沢田研二

【水のないプール】は1982年2月20日に公開された、若松孝二監督の初メジャー作品であり内田裕也主演による日本映画。
この映画は実際に起きた事件(1980年に宮城県仙台市で発生し世間を震撼させた、仙台クロロホルム連続暴行魔事件。)から着想を得ている。女性の部屋の窓の隙間からクロロホルムを注入し女性を眠らせ侵入して性的暴行を働く男が主人公(実際の事件では鍵穴からクロロホルムを注入している)この映画で営団地下鉄が撮影に協力している。

【ストーリー】
主人公は、地下鉄職員で毎日ひたすら切符を切り続けている。都会の喧噪で単調な作業を繰り返す日常に、無気力になっていた。いつものように単調な仕事を終えて帰っていると、公園のトイレで暴漢に襲われている女性と出くわし助ける。その彼女の家まで送って数日後、男は立ち寄った居酒屋で小競り合いに巻き込まれて右手を怪我してしまう。駅前の噴水で汚れた手を洗っていると、不思議な謎の少女に出会う。みくは水のないプールに男を誘い、突然全裸になるが、男はそんなみくを無視して、先日の助けた女の部屋へ侵入するのだ。じゅんはみくと同じ部屋に暮らしており、「みくが帰ってきた」と誤解したじゅんに気付かれて、犯行は未遂に終わり「戸締まりをちゃんとするように」と言い残し部屋を出ていく。男はある夏の暑い日、ひょんなことをきっかけに、女をクロロホルムで眠らせ、部屋に侵入して犯すことを思いつく。そして男は、かねてより目をつけていた喫茶店の女性店員に狙いを定めるのだった。

十階のモスキート

監督 :崔洋一
脚本 :内田裕也/崔洋
音楽 :大野克夫
撮影 :森勝
出演者:内田裕也/小泉今日子/吉行和子/中村れい子/宮下順子/風祭ゆき/アン・ルイス/ビートたけし/横山やすし

【十階のモスキート】はこちらもある事件(京都府警の元巡査部長による連続射殺事件)をヒントに作られた。ロックシンガーである内田裕也が【水のないプール】に続いて企画を担当し、脚本は崔洋一との共同執筆で行い、崔監督のデビュー作となる。
現職の警察官である男が、妻に離婚され自暴自棄になってが転落する物語。
ロケは千葉県君津市他で行われた。内田裕也はこのタイトルの由来をこのように語っている
「ある時ふっと気が付くと、壁にモスキート(蚊)をつぶした小さな血痕が付いていた。自分の血なんですけどね。僕はロックンロールのナントカなんて呼ばれてるけど、現実には、大きな宇宙の中のちっぽけなモスキートみたいなものにすぎない・・・でも人は刺せるよ、というふうな、それがテーマなんです。」

【ストーリー】
男は万年係長のサエない警察官で、妻はそんな男に愛想をつかし、娘と一緒に家を出ていく。男はエレベーターの無いマンションの十階に住んでいた。
娘は原宿のロックンロール族に狂い、時々男を訪ねては金をせびりに来る。男は娘にだけは甘いのだ。毎月の慰謝料や養育費も滞りがちなこの男の唯一の気晴らしは、スナックで酒を飲むことと、そしてその店の女、KEIKOとのセックスだ。
男は何度も落ちている昇進試験合格のため、サラ金から借金をしてパソコンを購入する。男は妻への支払いに加え、サラ金への返済もかさみ、ついには競艇に手を出し、さらにサラ金から金を借りるという悪循環が続いた。
そしてとうとう、返済の催促は交番にまで及んだ。追いつめられた男は、自分の部屋に戻ると窓からパソコンを放り投げる。
男はその足で郵便局へと押し入り、金を出せと拳銃を乱射する。郵便局の外にはパトカー、TV局やヤジ馬が殺到している。
そしてついには群集が見守る中、男は同僚の警官に手錠をかけられ連れ出されるのだった。