【2/24】第12回OJAS映画上映作品「パルプ・フィクション」

90年代のミニシアターブーム。僕らの世代を代表する映画監督の作品を3ヶ⽉月連続でご紹介!

今月は・・・

【パルプ・フィクション】

監督: クエンティン・タランティーノ 出演: ジョン・トラボルタ/ユマ・サーマン/サミュエル・L・ジャクソン/ブルース・ウィリス/ティム・ロス/アマンダ・プラマー/クリストファー・ウォーケン/ハーヴェイ・カイテル
1994年アメリカ映画 上映時間154分

 

2/24(土)開演19:00 入場無料!
(5分前にはご来場ください)

開場:ヨガオージャス武蔵小杉スタジオ

食べ物飲み物持込OK! 会員様以外もOK!
お友達やご家族もご一緒に楽しみましょう!!!

先月の『恋する惑星』から『パルプ・フィクション』へ40代前後の方なら、映画を観ていなくてもこのヴィジュアルは知ってるはず!
タランティーノの処女作にして代表作『レザボア・ドッグス』と悩みましたが(オージャス的にはレザボアだけど・・・)もしタランティーノを観たことがない人だったらという訳でこっちに(スターも多いし)この作品も当時は「観てなきゃヤバイっしょ?」的な話題の作品だったわけです。

タランティーノは映画界を代表するB級作品のシネフィルだから、いたるところに過去の作品へのオマージュが捧げられているところも見所のひとつ。
特筆すべきは脚本の素晴らしさ。緻密に練り上げられた群像劇が、一見荒唐無稽な物語を150分という長さを感じさせない作品に仕上げている。

同じ群像劇というジャンルだったら、この作品の1年前に公開された巨匠アルトマンの『ショート・カッツ』の方が僕は好きなんだけど、荒削りなパワーがやっぱりこの作品の魅力であり、1大ブームを巻き起こしたのも納得できる。

タランティーノの映画への愛が弾けたパルプフィクション。是非『レザボア・ドッグス』と併せて観てもらえたらより一層楽しめること間違いなし
これを観ずに死ねるか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

70年代の青春スターは見事この作品で復活を遂げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もはやタランティーノ作品に欠かせないサミュエル!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ティム・ロスはこの作品からブレイクしハリウッドで活躍。

以下は

【あらすじ】※ネタバレ注意!

【序幕】
ロサンゼルスの朝9時過ぎ。あるレストラン。柄の悪いいかにもチンピラ風のカップル。パンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニー(アマンダ・プラマー)が話をしている。二人は強盗の常習犯で、まさにその瞬間も強盗の計画をしている最中であった。パンプキンは最近の強盗事情についてひとしきり語った後、今すぐこのレストランを襲おうと切り出す。ハニー・バニーもそのアイデアに賛成し、二人はすぐに拳銃を抜き、そして天井に放ち、怒り狂った声を発する。

そして場面は変わり、ビンセント・ベガ(ジョン・トラボルタ)とジュールス・ウィンフィールド(サミュエル・L・ジャクソン)。マフィアのボス・マーセルス・ウォレス(ヴィング・レイムス)である手下である彼ら2人は、いつものように激しく論議を交わしながら組織を裏切った青年らの部屋を訪ね、何の躊躇いもなく彼らを銃殺し、組織の取引の品である黒いスーツケースを取り戻すのだった。

【ボスの妻】
マフィアのボスから彼の愛妻ミア(ユマ・サーマン)の世話を頼まれたビンセント。乗り気じゃないビンセントは仕方なく彼女が望むまま食事に連れていったり、ダンスを踊ったりして時を過ごす。

だが、帰り際にミアは薬物の過剰摂取で心臓停止に陥り、ビンセントは仕方なく知り合いの売人を頼ることになる。そこでアドレナリンを注射し、間一髪でミアは蘇生する。

【金の時計】
落ち目のボクサーであるブッチ・クリッジ(ブルース・ウィリス)はマフィアのボス、マーセルス(ヴィング・レイムス)から八百長試合を頼まれていたが、ボスの命令に背き勝利する。実はブッチと弟は共謀して、ノミで大きな利益を得たのだった。

試合後、マーセルスの報復を怖れたブッチは逃走し、恋人のファビアン(マリア・デ・メディロス)と街を出ようとするが、そんな時に限って、ファビアンが父親の形見の金時計をアパートに忘れてきのだった。

その金時計とは、戦地で捕虜となった父親とその戦友が、直腸に2年隠し続けた代物だったという。それを子供の時に、亡くなった父親からその戦友に手渡されたのだった。

アパートに着くと、部屋には誰もいない。拍子抜けしつつも胸を撫で下ろすブッチだったが、キッチンにマシンガンが置かれているのを発見する。そしてすぐさまマシンガンを手にしトイレから出てくる男を待ち伏せる。その男はマフィアの手下、ビンセントだった。ブッチはビンセントを射殺し、部屋をでるのだった。

車で移動していると、マフィアのボス・マーセルスが横断歩道を渡っており、鉢合わせするが、ボスを車で撥ね、彼は逃亡を図る。しかしその先の交差点で事故を起こして外傷を負う。追ってきたマーセルスとともに、楽器屋に入るが、そこで2人は拘束されてしまう。

その楽器屋の店主は、SM趣味のある変態仲間である警察官とともに、マーセルスをレイプする。ブッチは間一髪で拘束を解き、店を出て行こうとするが、マーセルスを助けに地下へと戻る。救出されたマーセルスは、今回の事は他言無用、そしてすぐに街から姿を消す事。これで全てチャラだと。

 

【ボニーの一件】
ビンセントとジュールスは、組織を裏切った青年らの部屋を訪ね、彼らを銃殺。そこでピストルを向けられ、撃たれるが、一つもその銃弾は彼らに当たらなかった。そのことがきっかけで、ジュールスは「神の意志、奇跡」を受け取り、マフィア稼業から足を洗うことを決意する。

一仕事を終えたビンセントとジュールスは現場に居たジュールスの知人の男を後部座席に乗せて自動車で移動していたが、そこでビンセントが悪ふざけして拳銃をちらつかせる。それが仇となり、ふとしたはずみで銃が暴発してしまう。

弾は男の頭部を直撃してしまう。血だらけの車のままで道路を走るわけにもいかない2人は、ジュールスの友人であるジミー(クエンティン・タランティーノ)を頼ることになる。だが厄介ごとを頼まれたジミーは激怒。さらに恐妻家である彼は、妻が帰ってくるまでに死体を処理しろと言う。ボスに連絡した結果、ザ・ウルフ(ハーヴェイ・カイテル)という男がこの一件を解決のするために送り込まれる。

ウルフの助けを得て、なんとか死体と車を処理できたビンセントとジュールスは、腹ごなしにダイナーへと向かう。

【結末】
序幕の続きが始まる。一連の厄介ごとをなんとかこなしたビンセントとジュールスは、ダイナーに立ち寄る。そこで朝食を取る2人だったが、ビンセントがトイレに立ったつかの間、店内にカップルの怒声が響き渡る。

銃を向けられながらもジュールスは落ち着き払ってる。彼は、パンプキンから銃を奪い取る。
「いつもなら、お前を殺しているところだが・・・」

彼に1,500ドルを渡して解放する。

そしてビンセントとジュールスは、悠然とダイナーを後にしたのだった。