梅雨の時期に入りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
トランプ政権発足から約5ヶ月が過ぎ、早くも沢山の問題を抱え疑惑だらけの中、日本の安部政権も加計学園問題でいよいよか?と思われる今日この頃。
家族が寝静まった遅い時間に帰宅して、作ってある食事を温めながらテレビを付けると、たまたま気に入ってる番組がやっていた。タイトルは『セブンルール』様々なジャンルで活躍する女性を紹介するドキュメンタリーだ。その世界のトップを走る彼女達が自分に枷せている7つのルールを紹介しながら番組は進んでいく。
こういう番組を見ているとつくづく思うのが、本当に女性の時代なんだと、まず持って男性だったらこんな番組は成立しないだろうと思う。勿論実際のところは男性の方が活躍している割合は多いだろう。しかし日本の音楽シーンも宇多田ヒカル以降強烈な存在感を示すのは女性だ。『ボギーあんたの時代は良かった♪』と当時ジュリーが男が輝いていた時代への憧憬を歌ってたのが38年前。カサノバを気取って出鱈目に生きていた僕も今では恐妻家に変身し、実家の母親がどうすれば今後の人生を楽しく過ごせるだろうと日々考え、言わずもがな、このお仕事も殆どが女性に支えられ。これからの人生を全ての女性の為に生きていこうと、諦めにも似た誓いを立てる今日この頃(笑)
だいぶ脱線しましたが話を戻しますと、今回の主人公はエッセイストの『下田美咲』。兎に角俺はぶっ飛んだ(思わず俺と口走る程)というか火を付けられた。その作品にとかじゃなく、その存在に嫉妬していまうような感情。
彼女のルールその1・人生をまるごとお金に替える『私がやる全ての行動をお金に変えたい』と言い放つ、一欠片の躊躇いも無く堂々と。恥ずかしながら僕は、この番組を観るまで彼女の存在を知らなかった。正に現代の矢沢永吉と呼ぶに相応しいくらいの力強く独特な言葉の数々。
僕にはそこが足りなかったと反省する。どんなに悪ガキでロックにイカれて大きな夢を持っていても、どうしてもその対象とお金を上手く結び付けれなかった。
彼女は13歳の時からモデルやアイドル活動を始め、きっと常に自分が一番輝ける場所を模索していたのだろう。その誰よりも乾いた心を潤す為に、、、それが花開いたのは当時としては、まだ珍しかったYouTubeでの表現活動だった。その路上パフォーマンスを見てると、まるで60年代の寺山修司や芥正彦のアングラ芝居を彷彿させるが、ちゃんと新しい時代性を備えているから凄い。
更に『子どもを生むと失速する。だから妊娠してる現在は妊婦であるっていう事を売りにしなきゃ』兎に角、彼女の言葉には僕がガキの頃にパンクロックを始めて聞いた時のような、青春の初期衝動を刺激する何かを持っている。今の僕に共感できる物がなくても、その気迫が画面を飛び越えヒリヒリと伝わってくるんだ。
そして最後に子供を作った理由について『私が欲しくて欲しくて、仕方なかったから、私のために生まれてもらった。私が自分の子供に会ってみたくて、育ててみたくて、母親になりたくて生んだ』この考えは、殆ど全て僕と同じだった。これに批判的な意見も多いみたいだけど、所詮は自分の為にしか人は生きれない、でも誰かを幸せにするような生き方へと繋げられなければ完結されない。
それが自分の欲望に対する正しい責任の取り方なんだと僕は思う。