【2017/3月号】メディアの最終出口SNSから生まれるフェイクNEWS。そしてスコセッシの名作が頭をかすめる

会員の皆様。映画は好きですか!「♪Yeah!!!」
という事で、僕の妄想では皆さんの声が聞こえて来ましたので、勝手に同意して頂いたと解釈させて頂き、武蔵小杉スタジオにて毎月第三土曜日19時~を映画上映会を開催致します。

さて記念すべき第一回の上映作品は。♪ドゥルルルルルルル・・・ダカタン!(笑)
今年、悲願であった遠藤周作の『沈黙』を映画化し、老兵は死なず、まだまだ現役感バリバリのニューヨーク派の巨匠マーティン・スコセッシ監督の『キング・オブ・コメディ』です。
長い映画史に於いて名コンビは沢山存在します。黒澤と三船/成瀬と高峰/ゴダールとベルモンド/トリュフォーとレオ/ヘルツォークとキンスキー/ウォン・カーウァイとトニー・レオン・・・その中でもスコセッシ&デニーロはフェリーニ&マストロヤンニに勝るとも劣らない最強コンビです!
そんな二人の数ある名作の中でも、『タクシードライバー』でも『レイジングブル』でもなく『キング・オブ・コメディ』こそがデニーロのキャリアの中でも最高の演技だと僕は確信してます。

僕は23歳の時に改築前の池袋文芸座で初めてこの作品を観た時、その日は興奮して眠れず。暫くは会う人会う人に、いかにその映画が素晴らしいかを話してた事を憶えてます。かの松田優作はペントハウスのインタビューで「この映画を見る前まではある程度手が届く存在だと思っていたが、あれを観て絶望感じたね。今世紀生きているうちは、とてもじゃないけど勝てっこねえ。役者として誰も行かなかったところに、デ・ニーロはさわった気がする」と話している。
兎に角この作品は興行的に成功しなかったから、そんなに有名ではないけど、熱狂的に支持する人は多い。ネタバレになるから内容については話しませんが、フェイクニュースが飛び交う現状にふとこの作品が頭を過ったのです。報道をテーマにした作品ではありませんが、メディアを通して映し出される真実とは何なのか?虚構という舞台を通して現実がそれを模倣していく様なショービズの世界。果たして現実とはどこに存在するのか・・・そんな事を考えさせてくれるような映画です。共犯関係にあったメディアがトランプという魔物を創り出し、そして大きくなりすぎた魔物がメディアを操る。地に落ちたジャーナリズムの魂を取り戻し、信頼を回復するには険しい道のりが待ち構えています。

 

イベント詳細

3月18日(土)開場18時45
開演19時 終演21時
会場:武蔵小杉スタジオ
料金:無料(お友達も大歓迎!)
食べ物・飲み物持込自由(アルコール可・泥酔はダメよ!翌日のレッスンに迷惑掛からないよう古澤が責任持って片付けます)
それでは皆さん。当日僕を独りぼっちにしないでください!沢山の方々が来て下さる事を楽しみにしております♪