オージャス映画上映会第２弾は、映画史に於ける伝説的カルト映画の金字塔「エル・トポ」です！
公開当時のエピソードに、ジョン・レノンが劇場に四度も足を運び、映画の興行権まで買い取ったとか・・・枚挙に遑がないですが、とにかく死ぬまでには観ておきたい作品の一つであると思います。
ガンマンという設定と鮮血に染まる様式美によって分かりにくくなってますが、ここに描かれているのはひとりの修行僧の話。
「もしフェリーニが西部劇を、クロサワがキリスト映画を撮ったらこうなったであろう」と言われた本作は、神を名乗る男の生と死、そして聖と俗の相克を、強引に西部劇らしい設定で、時に宗教戯画として描かれている。
無我の境地に達した盲目のヨガ行者が登場したり、宗教、哲学、神秘主義、無常観そしてあらゆる煩悩が入り乱れ、果たしてこの作品は芸術なのか？それとも悪趣味で笑えないコントなのか？と自問するのも良し。
兎に角この映画的衝撃に一度触れてみてください。観終わってあーだ、こーだ楽しみましょう！