【2020/1月号】 今年初めの紹介は先生じゃありません!

2020年初めのオージャス通信は、こんなに目立つ裏方はいない!?オージャスオーナー古澤徹さんの登場です。ヨッ!待ってました!の声が聞こえてきそうです。インタビュアーは僭越ながらインストラクターななが務めさせていただきます。スタジオに時々現れる存在に、気になっている会員さんも多いはず。早速古澤さんのお話を聞いてみましょう!※紙面では一部のみを掲載してます。いつも紙面しか見ていないかたもぜひHP版(ロングロングインタビュー!)も併せてお楽しみください。

=古澤さん、=なな

高校生の頃の古澤さん。この頃どんな感じでしたか?と聞いたら「20年以上前の自分は同じ人間だし、自分の生きて来た記憶なんだけど、映画か何かを観てるようにリアリティがなくなってしまった」とのこと。


な)
ヨガをしない(実はしている?!)古澤さんですが、ヨガスタジオをやろうと決意した時のことを教えてください。

ふ)
決意なんて全くなかった!当時、音楽を諦めて、なにかやらなきゃいけないと思って、その時に見渡してやれそうなものをやっただけ。勿論まい(奥様はまい先生)が居たっていうのもあるけど、僕等の世代の友達の女の子とかが軒並みヨガを始めたんよ。だから彼女たちのための場所を用意するぐらいだったら、こんな俺にも出来るかなぁと思ってね。切っ掛けってのは大概些細なことのように思うね。

な)いつもパワフル古澤さんですが、古澤さんならではの健康法や元気の秘訣があれば教えてください。

ふ)
好きなものを好きなタイミングで食って、好きなように生きてるだけ!マジなんもないんだよね。でもこんなこと言ったら商売的にマズいな・・・笑

な)わははは!それが一番の秘訣ですね! 因みに小さい頃はどんな子供でしたか?

ふ)
兎に角目立ちたがり屋だった。写真にも残ってるけど3歳ごろから皆の前で歌ってて、その頃はジュリーが流行っていたから、おもちゃのマイクで「出て行ってくれ~~~~♪」って、帽子を投げ飛ばしてたよ!でも極度に恥ずかしがり屋な面もあって、小学校の入学の自己紹介では「ぼぼぼぼぼぼくは・・・・・ふふふるさわ・・・」みたいに吃音がでるわけよ。そのくせ夏祭りののど自慢大会や、昔はデパートの屋上とかで歌わせるやつあるじゃん、そういうのに出て歌ってるわけよ。まだ気持ちに心が伴ってなかったんだろうね。だから言うと見えない!って言われるけど、凄くシャイな面もあるんだよね。
それと物凄く感情的で自分がやりたいと思うことは諦めない。その反面醒めてる部分もあって策士だったというか、こうすればああなるな。ってことを考えながら色々行動してった。その頃の行動で記憶にあるのが、泣いてる自分をじっと鏡で見るんよ。すると感情を冷静に分析するようになるんよね。
あとは友達のお母さんに、あの子と遊んじゃダメ!と言われるような典型的な悪ガキで、大人の言う事を聞いた記憶がない。友達みんなで今日何して遊ぶかをいつも俺が考えてた。これはなかなかクリエイティブな行為よ。今でもそうだけど、昔から『ブラタモリ』的な要素があって、苗字にも関係あるかもしれないけど、古いものが好きで、古墳が好きでさ

な)意外っ!!

ふ)友達は古墳に興味なかっただろうけど、みんなを連れまわしていくわけ、遠いところまで自転車で漕いで、自分的には探検してるような気分だったんだと思うよ。ゲームとかってのは決まった終わりに向かって進んでいくじゃん。今のゲームはもうそんな次元で収まってないんだろうけどさ、なんだか箱庭のメリーゴーランドで楽しんでるみたいな感覚でちっとも面白みを感じられなかった。何処に行って、どんなルールで、そこで何するか考える。そんなことを毎日繰り返してたね。でもそんな反面、一人で電話帳に載ってる市内のラーメン屋を全部食べ歩いて評価したり、古本屋を回ったりとか、かなり変な小学生だった。昔からそんな二面性があるんじゃないかな。

な)因みに今日も素敵な装いですが、本日のコーディネートポイントを教えてください。

ふ)0年代西海岸的ファッションだよね。コーディネートで意識するのは、それぞれのアイテムが時代とか背景に矛盾が生じてないか。言わばリアリであるか?ってとこかな。それぞれの洋服が作られた背景と時代を理解していれば、そのコーディネートは上手く行く。コーディネートって言うと色合いとかばっかがフォーカスされがちだけど、そこはそんなに重要じゃない、素材感によってもそれは変わっていくから、今はクラシックなスタイルのオーダースーツと50年代から70年代のヴィンテージアイテムが多いけど、それに現代的なアイテムを加える場合もある。基本がわかってれば外すのは簡単だと思う。
今日も着てるけど冬はムートンが好きなんだよね!女の人のコーディネートのそうだと思うんだけど、セクシーに見えるっていうのはモコっとした中に肌が見えてる的なね!薄着の上にすげえあったかいのを着るのがかっこよく見えるんだよな。

な)古澤さんの好きな食べ物は?

ふ)
嫌いなものないし、色んなものをバランス良く食べたいし、勿論日本人なんで美味しい定食屋とかが一番好きだけど、もしこれが最後の食事よ!って言われたら寿司か焼き肉で悩むかも。あとは甘いもの全般が好きで、その土地のものだったり、背景があるものが好き。必ず甘いもの食べたいからイタリアンやフレンチのように前菜からの流れがあってデザートとカフェで終わるってスタイルも捨てがたい。

な)食通の古澤さん。各スタジオ近くでこれは美味しいっ!おすすめな物やお店はありますか?

ふ)
川崎はスタジオ近くの郵便局の地下にある居酒屋「やまお」は魚がうまい!青葉台は「漁竿」ってお店も魚が安くて美味い。ここはわざわざ行く価値のある店。西小山はカレーで「小さかった女」と「バルピパル」だいたいどっちかでランチを食べる。武蔵小杉は、う~ん「三ちゃん食堂」かな。料理が旨いとかじゃなく、昭和文化遺産的な世界に誇る大衆食堂!雰囲気がサイコーです。

な)最近ハマっていることは?

ふ)
卓と一緒に行くカヤック!(即答!)もう冬だからきついけど…

な)カヤックの魅力は何ですか?

ふ)
カヤックの魅力と言うより、直ぐ側の多摩川とかで、俺がこの瞬間乗りたいと思ったから乗る。って自由さが良い。それに基本的に川は誰もいないわけよ、真ん中を通ろうが、端を通ろうが、止まろうが逆に進もうが、落ちようが、誰からも何も言われない自由さ!これに尽きる。それと普段見慣れてる景色なのに、川から見える街は全然違う。見る場所を変えたら、絶対的に見えない世界があったんだと気付かされる。だから物事も色んな角度から見る必要がある。人と人との関係だってそう思う。

な)お気に入りの場所があれば教えてください

ふ)なんかかっこつけた感じになるけど・・・バイクの上が一番居心地いいよね。勿論止まってる時じゃなくて、動いてるバイクね!

な)めっちゃかっこつけた感じじゃないですか!笑

ふ)落ち着いたカフェや、映画館の中とかも好きよ。あとは夜の誰もいなくなった街や、かつて人で賑わってた場所とか、祭りの後の静けさと言うか、特に静まり返った夜はロマンチックな気分になるわけ。僕一人だけになったような気がして、誰もが知らない時間に秘密の行動をしているようなワクワク感。

な)子供のころの冒険心とつながりますね~。

な)二人のお子さんのパパでもある古澤さん。理想のパパ像があれば教えてください。

ふ)ちょっと時代と逆行してる感があるけど、本音を言うとなるべく子供とかかわらない。でも、なんかあったら父ちゃんに・・・と頭に浮かぶ存在でありたい。関わらずしてそういう存在になるっていうのは難しいけど、なるべくなんにも言わないでいたい。理由を説明しないことが正しいんじゃないかと考えてる。よくさ「子供でも確り理由を話して聞かせれば理解してくれます。」とか言うじゃん確かにその場ではそれが正しいように思えるかもしれないけど、子育ての答えは20年後くらいに返ってくる。きっとね。

な)お母さんが子供にいろいろ言う存在ってことですか?

ふ)役割を演じるんだよね、同じ仕事をやるんじゃなくて分担することでお母さんも楽になる部分はあると思うよ。怒んなきゃいけない、絶対的に厳しい存在っていうのが必要だし、「お父さんに言うわよ」と言ったら、言うことを聞くくらいの感覚がないとお母さんも苦労すると思うね。

ところで丸大ハムの昔のCM知ってる?

な)え・・・知らないです・・・

ふ)知らない!?ジェネレーションギャップやな~「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい・・・丸大ハム」ってやつ。そのCMが刷り込まれているのか、父と息子の関係はそんなくらいが・・・ね!

な)OJASではヨガだけでなく、月に一回映画上映会をしていますよね!上映会を始めたきっかけを教えてください。

ふ)映画っていうものの存在を無条件に愛しているんですよ。だから、いい作品を僕のセレクトでより多くみんなに知ってもらいたい。

な)渋いセレクトですよね!

ふ)ほっといても多くの人の目に触れるような作品ならわざわざ僕がやる必要ないからね、そんなセレクトになってしまうのかもしんない。そんな映画の中から学んだこと、助けられたことが沢山あるわけ。

映画はさ、たった一人が単純にこれを作りたいって欲望だけで、多くの人間を巻き込んで、大口を叩いて金を引っ張て来たり破産したり、もうわがままの極みでもあるよね。そして結果的に人を感動させる作品を残す人ってのは大いにわがままじゃないと無理なんだよ。絶対これ作りたいって人が、人の気を使ったり、相手の立場に立ったりしたら作品なんて出来ないからさ。でもそこで他人を巻き込む人間的魅力や才能がないと無理だろうけど、その傲慢さの裏側にある優しさが翻って結果的に生み出すものが優しいとか。

とにかく映画ってものはいいもんだよってのを伝えたいんよ。淀川先生みたいになって来たね。でも日本を代表する映画狂が発した言葉なんだから正解なんだと思う。

な)みなさんお馴染み、古澤さんといえば音楽ですが、今一番胸熱ッ!な曲はなんですか?

ふ)自分の好きな曲は無限大にあるからなぁ・・・。

最近、たまたまアリアナグランデの曲の歌詞を見て、今の同世代の女の子に勇気を与える歌詞を書けているなぁと感動したんよね。少女が抱えている孤独や疎外感とかをすんごい見事に歌っているんだよね。だからこそ歌姫として君臨しているんだろうな。

な)古澤さんは訴えかけるような歌好きですよね。

ふ)やっぱポップミュージックはメロディーやサウンドも勿論重要だけど、その重要度の70%は歌詞が占めると思うね。歌って救済だと思うよ!孤独や苦しみから抜け出せるのが最大の力だと思う。とにかくどんなのが好きって、闇から救ってくれる一筋の光になるような曲が好きだね。それこそがロックじゃねえかな。(そのような内容はこちらのコラムでも触れられてます)
音楽は色んな力を持ってる。だってベルリンの壁だって崩せたんだから。でもそんな大袈裟な感じじゃなくても、その場を盛り上げてくれるとか、女の子を口説きたい時にかけたいいとか・・・笑。でも静寂ってサウンドもいい。雪が降り積もってる景色の静けさとか。何も鳴ってないって音が鳴ってる。

20代の頃は邦楽とかあえて聴かなかったけど、30代も半ば過ぎるとなんでも良く感じるようになったよ。ちゃんと評価できるようになったわけ。そういう意味で今はRADWIMPS(ラッドウィンプス)とかいいと思うよ。世間的には何を今更!って感じだろうけど。俺たちの時代のロックスターはさ、派手で~、悪くて~、腕っぷしも強くて~みたいな、男が男に憧れるみたいな。もちろんRADWIMPSに今の男の子たちは憧れているんだろうけど、これは漫画の絵が好きじゃないから読む気になれないみたいに、俺からいうと彼らはなんだかそういうものが感じられないから興味が持てなかったけど、これもたまたま耳にした彼等の曲の歌詞を聴いた時にやっぱりこいつらはその世代を代表するミュージシャンなんだなと確信したね。この愛や信じられるものが消え去ったかような世界に生きる空虚感と、それでもやっぱり僕らは愛を信じて求めるんだというのを無茶苦茶上手く歌ってんの。よくこんな上手く歌詞をまとめられたなぁと凄いと思う。マジで、マジで感動した!
https://www.youtube.com/watch?v=EQ94zflNqn4&list=RDEQ94zflNqn4&start_radio=1&t=0

新しい世代のロックだと思う、俺たちの頃のロックは叫びっていうのが一つのテーマだから、倒れそうなとき、くじけそうなとき、涙がこぼれそうなときには叫べって教えてくれたんだよ。もっと単純に表現できた。でも今の世代は表現のアプローチが違う。最初に言ったけど7割は言葉だと思う。言葉によってみんな共感してるんだと思う。

な)深く呼吸をすることや、腹からまっすぐ声を出すことを、古澤さんが時々送ってくださる熱唱っ!ギター弾き語り動画(笑)ですごく感じます。そんな歌を歌うために日頃行っている練習法や心がけていることがあれば教えてください。

ふ)今は全く練習してない。

な)昔はしていたんですか?

ふ)練習っていうか、自転車に乗っているときは、夜中だろうと日中だろうと周りを気にせず、本当に全力で大声で歌ってて。

な)えーーー!やばい人です!笑

ふ)子供のころだよ!「またあそのこ電気屋の息子が歌ってるな」って、もちろん今はそんな風に歌わないよ!たまに歌ってるかな・・・笑。でもさ自転車で走りながらだからね、誰かの家の前で一曲フルコーラスじゃないから聞こえるの一瞬じゃん。まあかなり傲慢な考えだけど。

な)むしろ、自転車乗りながら全力で歌えるって、肺活量すごくないですか!?

ふ)それが良かったのかもしんないよね!

大きい声って40何年生きてきて何回か指摘されてきたけど、この年齢になってやっっっと気付いたことがありまして。声のおっきい男ってモテない・・・。もっとモテたいからこれからは小声で話そうとおもってるよ(笑)

でもねこれだけは言いたい。人の目を気にせず大声で歌ってみな!おっきい声出してみな!気持ちいいぜ!

な)あはははは。大きい声出すワークショップ開きましょう。私、参加します!笑

まるで昭和の任侠映画のような結婚式の1ショット

な)スタジオのインテリアや内装、OJASは他にはないスタジオだなぁと思います。セロテープの台にまでこだわりを持つ古澤さん、モノ選びのポイントや基準、大切にしていることなどがあれば教えてください。

ふ)古いものが好きなんだよね。そこまで生き延びてきたっていう個体が持つ強さがある。普通だったらすぐ死んだり捨てられちゃうものが、出会った人や何かしらの運命によって生き永らえた、傷を負いながらも今もある。それを繋げていって、残していくこと、そのバトンを僕も渡したい。それは人類の在り方とも似ている気がする。

思い出を家族や大事な人と刻んでいくように長く使うっていうのは良いと思うんだよね。買ったら絶対長く使おうと思う、そして最後捨てる前にあと一つ、長生きできるようなことをやってから捨てる。その物の不具合など何か起きた時にどうすればいいかって考える、現代のように物が溢れてるとは限らない。これとこれを組み合わせてこれが出来るっていうのを考える感覚を養いたい。だからね、僕は一切断捨離してませんよ!

な)おぉぉぉ!!古澤さん物持ち良いですもんね。

ふ)あと、ちょっと言ってる事と矛盾してるかもしれないけど、古いものが好きな理由がもう一つあって・・・アンティークは絶対値崩れしないから、そこもおすすめ!

な)今年、ヨガスタジオでやりたいことはありますか?

ふ)
来年こそは限定何組かで、会員さんとキャンプ行きたいですね。

な)出たっ!古澤さんのキャンプ好き!笑。キャンプファミリーですもんね!それは泊まりですか?

ふ)そう、泊まりで!料理は私に任せてください!皆さんテントと寝袋だけは用意してきてね!って感じで

な)リトリートみたいな感じですね!

ふ)そうそう!あと、子供の面倒も俺に任しといて!キャンプ好きな人も!キャンプしたことないけどしてみたい人とかも逆にいいかもしんないね!キャンプ行こう!

な)それでは最後に古澤さんからOJASの会員様へメッセージをお願いします!

ふ)会ったことある人は俺がどんな感じか何となく伝わってると思うんすけど、俺が適当な分、オージャスのインストラクターは、ヨガを通して皆さんが健康で幸せな毎日を送れるよう、1レッスン1レッスン真剣勝負で一生懸命頑張ってる。本気で日々その為の勉強や練習を続けてるんです。そんな皆が居て、それを理解して評価してくれる会員様が居てくれるから13年も続けてこれた。俺はただ『ヨッ!』とか声かけて盛り上げてるだけ。そっ応援団(笑) 裏方なんですよ、俺は。

な)めっちゃ目立つ裏方ですね!笑

ふ)ついつい表に出てきちゃうんだけど、この仕事に関しては俺は裏方に徹しなきゃいけない。表に出てきちゃいけないから。

な)出ちゃった…。

ふ)今回だけね!笑。まぁこんな僕ですが、見かけたら気軽に声をかけてください。

 

いかがでしたか?
古澤さんのお話し。面白いですねぇ。会員さんの前で一曲披露する日が来るのか来ないのか・・・
2020年も楽しみが盛りだくさんのオージャスをよろしくお願いします!


この日は結婚10周年。こんなに楽しそうな写真ですが、この後大喧嘩したとの事。喧嘩するほど仲が良いと言いますが、古澤家のこれからを楽しみにしてます。